1型糖尿病のこどもと家族の生活
14. 歯や足にも注意しよう
歯や足のケアは、糖尿病があるなしに関わらず、健康な人にも大切なケアです。食事の後はきれいに歯をみがく、お風呂ではていねいに足を洗うなど、みんなが行っているケアです。子どもの頃に身につけた習慣はおとなになっても継続されるため、糖尿病の子どもにとって正しい習慣を身につけることは大きな意味があります。また、家族の習慣は子どもに影響するので、家族みんなできるといいですね。
歯のケア
糖尿病であると、むし歯や歯周疾患(歯ぐきなど、歯のまわりの病気)が悪化しやすいと言われています。むし歯や歯周疾患を予防したり悪化したりすることを防ぐためには、糖尿病のコントロールと歯の手入れが重要です。
- むし歯になりにくいおやつを選ぶ、だらだら食べをしない
- 正しい歯みがきの方法を身につける
- 定期的に歯科検診を受けたりメンテナンスをしてもらったりする
- 早めにむし歯の治療をする、フッ素による虫歯予防
- 補食後の歯みがき・うがい、できないときは糖分の入っていない飲み物を飲むなど
- ※むし歯の治療をしたときには、治療後、一時的に食事が食べられなくなることがあるので、低血糖に注意しましょう。
- ※タバコを吸っている糖尿病の人は、さらに歯周疾患になりやすいと言われています。タバコは吸わないようにしましょう。
また、歯周疾患は血糖コントロールを悪くするともいわれています。血糖コントロールのためにも歯のケアは大切なんですね。
フットケア
血糖コントロールが悪い時期が長いと、熱いことや触ったことに気がつかなかったり(神経障害)、血管が硬くなったり狭くなって血が流れにくくなったり(動脈硬化)、感染に弱くなることがあります。そうなると、足がはれたり、感染をおこしたり、キズが治りにくくなるなど、足にトラブルがおこることがあります。
これらの足のトラブルは長い期間糖尿病のコントロールの悪かった人にみられるため、子どもの頃にはほとんどみられません。足のトラブルを起こさないためには、糖尿病のコントロールや足の手入れ(フットケア)が大切です。子どもの頃から正しいフットケアを知っていることで、将来の足のトラブル予防になります。
・足や爪(つめ)の観察をしよう
ケガや傷、赤くなっているところ、魚の目やたこ、カサカサのところ、かゆいところ、痛いところ、巻爪、短すぎる爪、色が悪いところはありませんか。
・つめはまっすぐに切ろう・やすりを使おう
爪を深く切りすぎると、感染や巻爪(まきづめ)の原因になります。爪は白いところが少し残るぐらいまっすぐに切ります。まっすぐに切った後の角が気になるときは、やすりで丸くする方法もあります。
・足のサイズにあった靴(くつ)をはこう
サイズの合わない靴、かかとの高い靴はケガや魚の目などの原因になります。
足にあった靴を選びましょう。
※子どもはどんどん大きくなって、靴のサイズも変わるので、注意しましょう
・くつ下をはこう
はだしで靴をはくとケガをしやすくなります。くつ下をはくようにしましょう。
・足や指の間もきれいにしよう
足を洗うときは、指の間までていねいに、あらいましょう。
・靴をはく前に靴の中を確認しよう
靴をはく前に、小石などが入っていないか確認しましょう。