1型糖尿病のこどもと家族の生活
12. セルフケア ─自主性を育てる─
セルフケアって何?
セルフケアとは、糖尿病を自分で管理していくために、インスリン療法、血糖測定、低血糖の対処、適切な食事をとるなどを自分で行うことです。小さい頃はご家族にやってもらっていたこれらを、大きくなるにつれて自分でできるようになることが大切です。親まかせではなく、“自分のこと”として行うことは、他の友達と同じように学校生活を送るためにも大事なことです。
何ができるといいのかな?
注射は小学校3年生ぐらいでできるようになれば、4、5年生での学校の宿泊行事にも安心して参加できます。個人差もありますが、だいたいの目安は以下のようになります。
自分で行う目安 | |
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幼児 |
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小学校 低学年 |
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小学校 高学年 |
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中学生 |
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高校生 |
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大学生 以上 |
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自分で考えながらやってみよう!
学校生活では体育や運動系のクラブ、家庭科での調理など、血糖値に影響するいろいろな活動がありますね。これらの活動内容を考えて低血糖を予防したり、インスリン量の調整をしていく必要があります。最初はうまくいかなくても、自分で考えながらやってみることは、病気とうまくつきあっていくためにも大切です。でも、うまくいかなかったり、どうしていいかわからないときは、お父さんやお母さん、主治医の先生、看護師に相談してみてください。きっと解決する方法をいっしょに考えてくれると思います。
ご家族へ
3歳位のお子さんでは、注射のバッグを持ってくる、アルコール綿などのごみを捨てるなどのお手伝いでも十分です。そこから少しずつお子さんの成長に合わせて、できそうなことを促していきます。そのときに大切なことは、“子どもの意欲”を育てることです。少しでも「やってみようかな」という気持ちがある場合は一緒に手を添えて行ったり、見守ってあげてください。お子さんができたときは多いにほめてあげてくださいね。ほめられることは、子どもの「また、やってみようかな」という次への意欲につながります。
小学校高学年では注射やポンプの操作、血糖測定などは自分でできるようになり、病気の理解も進むので、親の干渉を嫌がるようになります。友達づきあいや自己判断で行うなど、親から見れば心配なことも増えてきますが、できるだけ子どもの気持ちを尊重して、少し遠巻きに見守るようにしましょう。