1型糖尿病のこどもと家族の生活
11. 学校生活と校外・課外活動
学校での低血糖予防・低血糖になったとき
- インスリン注射の進歩や、低血糖の時にインスリン注入量を減らす機能のあるインスリンポンプが出てきたことなどから、以前より、重症低血糖は減っていると報告されています。それでも、学校生活での低血糖予防は、とても大切です。
- 体育、プール、運動系の部活などのときは、給食の前か後か、どのくらいの運動かにもよりますが、始める前に低血糖予防のために補食した方がよい場合があります。
- 低血糖予防のために補食する場合には、担任の先生と相談して場所を決めましょう。保健室や教員の部屋などが多く、なれてくると教室で食べる人も増えてきます。
- 朝食がいつものように食べられなかったり、朝の血糖値が特に低かったとき、お昼前に運動するときには、低血糖に注意しましょう。
- 低血糖がおきたら、がまんしないで補食をしましょう。補食は薬と同じです。すぐに食べられるような場所に置いたり、持ち歩くようにしましょう。
- ※学校で補食がとりにくいときや、低血糖がたくさん起こるなど困ったときは、どうしたら補食できるかを相談したり、インスリンの量や食事をみなおして低血糖がおきにくいように工夫できますので、主治医の先生や看護師に相談してくださいね。
給食について
特に指示がなければ、糖尿病だからといって給食を減らす必要はありません。友達と楽しく、バランスよく何でも食べることが大切です。
- ※おかわりしたときは、食べた分のインスリンを調整しましょう
学校での注射
小学校高学年になると多くの子どもが学校で給食前に注射または、ボーラス(追加分泌分の注入)をするようになります。注射を打つ場所や時間を決めておく必要があります。
超速効型インスリンは、すぐに効果があらわれるので、給食の準備ができていつでも食べられるような状況になってから注射を打ったり、ポンプのボーラスをします。教室から離れた所に保健室がある場合には、教室で注射することも多く、友達の理解が必要になるでしょう。保健室で注射する場合には、給食当番ができなくなることもあるため、先生や友達と話し合っておくことが大切です。
- ※注射は打ち忘れない(ボーラスを忘れない)ことが大切です。
学校で注射が打ちにくいときは、相談してくださいね。
校外・課外活動
学校での行事や課外活動に友達といっしょに参加できることは、今後の経験や自信につながるので、積極的に参加しましょう。しかし、そのためには周りの協力を得ながら自分で注射や低血糖の対応などをしていく必要があります。
血糖コントロール
短期間なら血糖は少し高めでもかまいません。低血糖を起こさないこと、低血糖のときはきちんと補食することが大切です。低血糖予防のためにいつもよりインスリン量を減らすことがあります。スケジュールが分かったら、注射の量や補食のタイミングなどについて病院で相談しましょう。
インスリン注射・インスリンポンプ
注射は、打ちまちがえや打ち忘れのないことが最も大切です。注射を打つ場所や時間などを学校の先生と打ち合わせておきましょう。海などの暑い場所やスキー場などの寒冷地に出かけるときは、インスリンの管理に気をつけましょう。
- ※注射やポンプがこわれたりなくした時のために、予備のペン型注射器も持っていきましょう。
- ※飛行機や大型バスに乗るときなどは、インスリンは必ず手荷物に入れましょう。
- ※飛行機で移動する場合、保安検査を通るときにインスリン注射や注射針の持ち込みを申し出る必要があります。処方せんや主治医の先生の証明書などを求められることがあります。
- ※インスリンポンプでは「エアポート医療機器情報カード」を事前に準備しましょう。気圧の変化で注入量が変わることもあるので、血糖値をこまめに確認しましょう。
- ※飛行機の予約を取るときに、何が必要かを確認すれば万全ですね。
補食
低血糖症状があるときは、必ず補食しましょう。活動量が多いときは、低血糖予防のために活動前に補食をしましょう。
- ※補食は必ず持ち歩きましょう。大きな荷物は預けてしまうため、手荷物にも入れるようにしましょう。
友達
できるだけ糖尿病のことをわかってくれる仲のよい友達と一緒に行動しましょう。
ひとりでの行動は避けましょう。
緊急時の対応
あらかじめ受診できる病院を探しておきましょう。糖尿病カードや紹介状を持参しましょう。海外に行くときは、英文の紹介状を書いてもらうこともできます。時差を考えたインスリン注射の調整などがありますので、事前によく相談してくださいね。